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疵 その12009-01-07 Wed 21:18
東映と言ったら・・・・
ヤクザ映画なのである。 まあ、これも、本家本元は京都太秦撮影所なのであるが、東京でもネオヤクザというか、ニューヤクザというか、そう言う映画を撮っている。 この「疵」という映画。 実在の人物がモデルなのである。 伝説のヤクザと言われた「花形敬」である。 そして、この映画の企画は・・・ 「花形敬」の所属していた組の元親分なのである。 この方、現場にもよくおいでになり、スタッフにも優しいのである。 しかし・・・ ふとした瞬間に、目があったりすると、背筋がゾ〜〜〜と、寒くなったのは僕だけだったのだろうか? キャストは、この「花形敬」役に陣内孝則 。 妻役が、藤谷美和子。 友人役がジョニー大倉、渡辺正行。 企画(とはいうものの、位置づけとしてはプロデューサーに近かったと思う)をした、元組長さんの、現役時代、すなわち、組長役に岩城滉一 である。 撮影中には、人止め、車止めという、お仕事がある。 つまり、カメラを回している間だけ、通行止めにご協力いただくのである。 しかし、皆、用事があるから通ろうとしているわけで、ここは平身低頭、頼み込むしかないのである。 撮影は、時代背景を考え、おのずと、猥雑な町中での撮影となる。 そして・・・ そう言う町には、いまだに現役の皆様が居るわけで・・・・ 赤灯と無線機を持った僕が、車止めをしていると、いかにも!!!という、キラキラした部品がちりばめられた外車がやってきた。 スモークウィンドウが下がった向こうには、案の定、一目でその筋の方と分かる人が・・・ 「兄ちゃん、何やってんだ?」 「ご迷惑おかけしております。映画の撮影なんです。」 「ほう!役者は誰がでてんだ?」 このあたりは、対応が難しいところである。 僕は、とりあえず、その日、現場にいない役者さんの名前を答えたような気がする。 「うちの事務所には、あいさつ来たのかなぁ〜〜〜。」 物言いは、穏やかである・・・・ 「はい、担当者がご挨拶に伺ったはずです。」 制作部のそこそこランクの高い人が、実際に行ったはずである。 こういう、繁華街のようなところでは、警察に申請する道路使用許可以上に、ねまわし は、必要不可欠なのである。 「そか、誰か、役者が居たら、あとで事務所に顔出すように言っといてな。」 そして、キラキラと派手な、高級外車は、走り去った。 実は、この映画。 撮影に当たって、プロデューサーから、注意事項があったのである。 「町中での撮影中に、何の映画か?と聞かれても、「花形敬」の名前は、絶対に出してはいけない。」 「?」 「花形が死んでだいぶ経つが、当時、ひどい目にあって恨んでいるヤクザは、まだいるからな。それが、花形が主人公の映画なんて分かったら・・・・と、言うわけだ。」 ヤクザ映画は、怖いのである。 |
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